食品パッケージから消える「色」 インキ不足で各社は対応苦慮
中東情勢悪化によるナフサ不足により、印刷に使うインキの原料供給が不安定になっているため、食品のパッケージから相次いで色や柄が消えている。大手メーカーは商品パッケージのデザインを白と黒に変更したり、印刷部分を減らしたりと、対応に追われている。
カルビーは、スナック菓子の「ポテトチップス」や「かっぱえびせん」など主力14商品のパッケージを白と黒の2色に変更する。25日から順次、店頭の商品を切り替える。新たな包装には「石油原料節約パッケージ」と明記し、急な変更の説明をしている。
同社広報は「中東情勢の影響がいつ終わるか予想ができない中で、商品の安定供給を最優先した」と話した。
農林水産省によると、カルビーの担当者が12日に同省を訪問し、パッケージの変更を報告するとともに、事情を説明した。
カゴメは14日、「トマトケチャップ」の一部商品の外装パッケージについて、トマトの絵柄部分を大幅に減らしたものに変更すると発表した。印刷の下地として使用していた白インキが不足し、代替も難しいと判断。絵柄を減らした部分には何も描かず、透明のデザインにする。同社は「長年親しんでいただいてきたデザインの変更となり、心苦しく存じますが、ご理解賜りたい」とコメントした。
日清製粉ウェルナは、主力商品「マ・マー スパゲティ」を1食ずつ束ねるテープを、無地のテープに切り替える。現在はテープにゆで時間を記している。そうめんやそばなどの乾麺も同様の対応を進める。乾麺は5月中旬、パスタは6月以降、順次切り替える。同社は「調理の際はパッケージに記載のゆで時間を確認してほしい」としている。
豆腐や油揚げ、モヤシといった大豆から作られる製品を多く扱う太子食品工業(青森県三戸町)は、6月以降順次、各商品で包装の印刷文字数や使用する色を減らして対応するとしている。
政府はインキの原料となるナフサについて「日本全体で必要量は確保できている」とし、流通に目詰まりがあれば対応するとしている。ただ、中東情勢が正常化しない限り、同様の対応が続きそうだ。【鶴見泰寿、町野幸】
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