<1分で解説>広がる「グレーゾーンハラスメント」 どんな言動?

2025/07/07 15:37 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 はっきりとしたハラスメントではないけれど、不快感や戸惑いを与える「グレーゾーンハラスメント」が職場で広がっている――。東京都内の民間企業が行った調査でそんな実態が明らかになりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「グレーゾーンハラスメント」を解説します。

Q 「グレーゾーンハラスメント」ってどんな言動が当てはまるの?

A ハラスメントとまでは言えないけれど、相手に不快感やストレスを与える言動です。

 たとえば「俺の若い頃は」と説教したり、「あなたのためを思って」と一方通行のアドバイスをしたりすることが含まれます。

 心当たりがある方は要注意です。

Q どんな調査が行われたの?

A 調査は、東京都港区の「KiteRa」という会社が6月中旬に行った調査です。全国のビジネスパーソンを対象にインターネットアンケート形式で行われ、18~65歳の1196人が回答しました。

Q どれくらいの人が経験したと回答したのかな。

A 約5割が職場で不快な言動を経験したと答えました。

 具体的には、ため息や舌打ち、あいさつを返さないなどの不機嫌な態度、飲み会への参加強制、過去の慣習や個人的な価値観に基づいた発言、プライベートな質問の強要などが挙げられました。

Q 結構いるんだね。

A はい。「グレーゾーン」とは「あいまいな領域」などを意味しますが、深刻にとらえる人が多いようです。

 こうした言動が原因で「退職を検討した」と答えた人は45.8%にのぼりました。

Q やってしまっている方はどう思ってるの?

A 調査では、グレーゾーンハラスメントにあたる言動をしたことがあると回答した人のうち、6割が良かれと思っての行動だったと答えていました。

毎日新聞

経済

経済一覧>

注目の情報