日米の頂上決戦は最終章へ、エースが執念のフル回転 フィギュア団体

2026/02/08 16:39 

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 ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケート団体は8日(日本時間9日未明)、ペアと女子、男子のフリーが行われる。日本は2日目を終えた時点で2位。首位の米国との順位点の差は5点で、金メダル獲得へ望みをつないでいる。最終日は「ダブルエース」がフル回転し、悲願の頂点を狙う。

 ◇鍵を握るペア、米国の順位も…

 団体は順位点の合計で競われる。4種目のショートプログラム(SP)とアイスダンスのフリーを終えた時点で、日本の順位点は39点。SPは男子の鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)、女子の坂本花織選手(シスメックス)、ペアの「りくりゅう」こと三浦璃来選手、木原龍一選手組(木下グループ)がそれぞれ1位となり、順位点10点を獲得した。

 首位の米国は男子のイリア・マリニン選手、女子のアリサ・リュウ選手がSP2位で9点、アイスダンスのマディソン・チョック選手、エバン・ベーツ選手組はリズムダンス(RD)、フリーともに1位で各10点を獲得した。3カテゴリーの世界王者が力を見せ、順位点は44点となっている。

 日本は勝負のフリーで、ペアはりくりゅう、女子は坂本選手の「ダブルエース」をSPに続いて起用。最終種目の男子は、初の五輪となる佐藤駿選手(エームサービス・明大)が出場する。

 フリーは上位5カ国で争われるため、SPよりも順位点の差がつきにくい。その中で、鍵を握るのがペアだ。

 SPはりくりゅうが1位、米国のエリー・カム選手、ダニー・オシェイ選手組は5位で、順位点は4点の差がついた。昨季世界王者のりくりゅうは、フリーの自己ベストが147・89点(今季世界3位)。米国ペアの自己ベストは133・63点で、フリーに出場する5組の中では4番手だ。

 後に控える男女シングルは日米で上位を占め、順位点に大きな差はつかない可能性が高い。「5点」の差を少しでも縮めることを考えれば、りくりゅうはフリーでも1位に立ちたい。その上で、米国ペアの順位にも左右される。

 坂本選手が出場する女子フリーでは、米国は全米選手権3連覇中のアンバー・グレン選手を起用した。

 グレン選手はミラノ入り後、大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を高い確率で降りている。今季ベストは144・65点だ。坂本選手は昨年11月のNHK杯で今季世界最高の150・13点をマークしている。SPに続く出場で疲労は懸念されるが、1位で順位点10点の獲得を期待したい。

 ペアと女子の「ダブルエース」がともに1位でバトンをつなげば、最終種目の男子は同点や1点差など僅差で迎える可能性がある。佐藤選手と相対するのはマリニン選手だ。SPではジャンプの乱れが響いて2位にとどまった。演技後は「50%くらいの状態」と話し、中1日で行われる個人戦を見据えて調整していることを明かした。

 一方、佐藤選手は公式練習で高難度の4回転ルッツを何度も降りるなど、順調な調整ができている。全種類の4回転ジャンプを操るマリニン選手の壁は高いが、両者の状態を鑑みれば互角の勝負が期待できる。佐藤選手は「すごい緊張感の中で滑ることになると思うんですけど、みんな応援してくれていると思うので。その応援を力に変えて、いつも通りの自分で頑張っていこうと思います」と意気込む。

 ともにエースがフル回転し、金メダルへの執念が垣間見える日米の頂上決戦。最後に笑うのは、どちらか。【ミラノ玉井滉大】

毎日新聞

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