「1票の格差」2.10倍は合憲 福岡高裁、衆院選無効請求を棄却

2026/05/19 14:03 

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 選挙区間の「1票の格差」が最大2・10倍だった2月の衆院選は投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分5県の有権者が選挙無効を求めた訴訟の判決で、福岡高裁(高瀬順久裁判長)は19日、「合憲」と判断し、請求を棄却した。

 弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした計16件の同種訴訟の一つ。

 2月8日の投開票日時点の議員1人当たりの有権者数は、最少の鳥取1区と比べ、最多の北海道3区が2・10倍だった。今回は、人口比をより正確に反映しやすい議席配分方法「アダムズ方式」を採用した区割りで実施した2度目の選挙で、最大格差が2・06倍だった2024年の前回衆院選からわずかに拡大した。

 弁護士グループ側は「過疎地同士の有権者の間でも2倍の格差があり、合理性は皆無で違憲だ」などと主張。被告の各県選挙管理委員会側は「格差拡大の程度が、区割り制度の合理性を失わせるほど著しいとは言えず、選挙は有効」などとして請求棄却を求めていた。

 前回衆院選の1票の格差についても、最高裁が25年9月、現行の区割りに「合理性がある」として17、21年選挙に続き「合憲」との統一判断を示していた。【栗栖由喜】

毎日新聞

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