港の放置コンテナに143億円分の覚醒剤 密輸疑いで53歳逮捕

2026/04/07 19:11 

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 港に3カ月間、放置されたコンテナがあった。中東から東南アジアを経由して持ち込まれた船便だった。

 怪しんだ税関は3月、検査のために扉を開けた。中にあったのは、白い粉を詰めた大量の袋。143億円相当の覚醒剤だったという。

 覚醒剤270キロを密輸したとして、警視庁薬物銃器対策課は7日、パキスタン国籍の中古車販売業、バット・シャフカット・ムシュタック容疑者(53)=住所不詳=を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で逮捕したと発表した。麻薬密売組織のメンバーとみられ、警視庁は、容疑者が同胞の一家ら5人に密輸の手続きを指示していたとみている。

 警視庁によると、覚醒剤が入ったコンテナは2025年12月末、アラブ首長国連邦(UAE)からシンガポールを経由して東京・大井ふ頭に届いた。しかし、コンテナは陸揚げされたまま3カ月間放置され、26年3月になって輸入申告があった。

 不審を抱いた東京税関がコンテナを開けて調べたところ、白い粉を詰めた742袋(14トン)が見つかった。大半は鉱物を粉にした「タルクパウダー」だったが、うち18袋(270キロ)に覚醒剤が入っていたという。宛先は栃木市の会社だった。

 逮捕容疑は25年12月~26年1月、UAEから覚醒剤270キロ(末端価格143億円相当)を大井ふ頭に密輸したとしている。「身に覚えがない」と供述している。

 警視庁は覚醒剤18袋の流通先を追跡し、4月に茨城県古河市で受け取ったとして別のパキスタン国籍の男性ら5人を麻薬取締法違反(規制薬物としての所持)容疑で現行犯逮捕。5人の一部からムシュタック容疑者の名前が挙がったという。【洪玟香】

毎日新聞

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