全国の児童虐待22万3691件 統計開始以来初の減少 24年度
厚生労働省は30日、全国の児童相談所が2024年度に相談を受け、児童虐待として対応した件数は22万3691件(前年度比0・8%減)だったと発表した。前年度から減少したのは、1990年度の統計開始以降で初めて。
相談内容別で最も多かったのは、言葉による脅しや差別的な扱いなどの心理的虐待で13万3024件(59・5%)だった。このうち、子どもの前で家族に暴力をふるう面前DV(ドメスティックバイオレンス)が58・6%を占めた。
身体的虐待の5万2535件(23・5%)が続き、子どもの世話をしないなどのネグレクトが3万5612件(15・9%)、性的虐待は2520件(1・1%)だった。
虐待を受けた子どもを年齢別に見ると、7歳が1万3800件と最も多かった。年齢が上がるにつれ、身体的虐待の割合が増える傾向にある。
主に虐待した人の割合は、実母48・2%▽実父42・9%▽実父以外の父親4・9%▽実母以外の母親0・4%。相談が寄せられた経路は、「警察など」が51・7%と最多で、近隣・知人8・9%▽家族・親戚8・4%▽学校8%――と続いた。
虐待防止施策を担うこども家庭庁は対策として、包括的に子育てを支援する「こども家庭センター」の設置や機能の強化を図るほか、児童相談所の人材確保や定着支援を進める。同庁の担当者は「初の減少ではあるが、過去と比べても依然として高い水準であることには変わりなく、しっかりと対策をしなければならない」と話した。
ただ、こども家庭庁によると、15~22年度の児童虐待の対応件数は減少する可能性がある。一部の自治体による、国の調査要領に沿わない報告などによるもので、同庁が確認を進めている。【近森歌音】
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