<1分で解説>ヒグマ発砲のハンター敗訴は見直し? 注目の最高裁判断
北海道砂川市でヒグマを駆除したハンターの猟銃所持許可が取り消された問題について、最高裁が弁論期日を2026年2月27日に指定しました。クマによる被害が増える中、最高裁の判断が注目されています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ヒグマ駆除と猟銃許可取り消し裁判」を解説します。
Q どんな裁判なの?
A 北海道砂川市で2018年8月、市の職員や警察官が立ち会う中、道猟友会砂川支部長の池上治男さんがライフル銃を1回発砲し、ヒグマを駆除しました。周辺には民家があったことから、「危険な発砲」と判断され、猟銃所持の許可を取り消されたことから始まった裁判です。
Q これまでの裁判では、どんな判決だったの?
A 1審の札幌地裁は、立ち会った署員が発砲を止めなかったことや、弾が建物に当たっていなかったことから、池上さんの勝訴としました。しかし2審の札幌高裁は、弾が岩などで跳ね返る「跳弾」の危険を重視し、許可取り消しは適法と判断しました。
Q 最高裁はどんな判断をするんだろう?
A 弁論は、2審の結論を変更する際に必要な手続きで、最高裁が2審判決を見直す可能性があります。
Q 新しい制度もできたの?
A 2025年9月からは、緊急銃猟制度が始まり、市街地でも自治体の判断でハンターが発砲できるようになりました。クマによる人身被害が急増するなか、駆除のための発砲で猟銃許可を取り消すことが妥当かどうか、最高裁による初めての判断に注目が集まります。
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