かつて政敵、でも今は…「べらぼう」縁で白河市が牧之原市を支援

2025/09/14 13:43 

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 福島県白河市は、国内最大級の竜巻で被害を受けた静岡県牧之原市を支援しようと、職員の派遣やふるさと納税の受け付け事務の代行をすると発表した。両市は放映中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)」が縁で、今年から交流を深めている。

 江戸時代中期に松平定信が藩主だった白河に対し、牧之原は政敵の田沼意次が治めていた。大河ドラマに2人が登場することで両市の交流が始まり、5月には牧之原市の杉本基久雄市長が白河市を初めて訪問。今回、鈴木和夫・白河市長側から職員派遣などを提案したという。

 牧之原市職員の事務作業を軽減させる目的で、固定資産税の減免措置に関わる家屋の被害調査のため税務課の職員2人を21~28日に派遣。ふるさと納税の代理受け付けは16日に開始する。また、見舞金10万円を送金するほか、職員や市民らから義援金を募る。

 気象庁によると、牧之原市では5日、台風15号の通過に伴い風速約75メートルの竜巻が発生。建物約1900棟が損壊または浸水した。【根本太一】

毎日新聞

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