<1分で解説>風邪やインフルエンザ、抗生物質処方原則NG 理由は

2025/09/14 13:34 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 診療報酬の審査を行う厚生労働省の外郭団体「社会保険診療報酬支払基金」は、医療機関が風邪や小児インフルエンザなどに抗菌薬(抗生物質)を処方した場合、保険請求を原則認めない方針を公表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「風邪などへの抗菌薬処方の保険請求制限」を解説します。

Q 抗菌薬って聞いたよ。どんな薬なの?

A 抗菌薬は、細菌が原因の感染症を治すために使われる薬です。

Q 風邪やインフルエンザには抗菌薬は効かないの?

A 風邪やインフルエンザの原因の多くはウイルスで、細菌である可能性は低いです。このため「抗菌薬の臨床的有用性は低い」とされています。

Q これまでは風邪にも抗菌剤が処方されていたの?

A 2024年に公表された東大などの調査チームの分析では、風邪と診断された約97万人のうち、18%の患者に抗菌薬が処方されていました。

Q どんな方針が公表されたの?

A 風邪、小児インフルエンザ、小児の気管支ぜんそく、感冒性胃腸炎、慢性上気道炎などを対象とし、医療機関が抗菌剤を処方した場合は保険請求が原則認められません。

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報