VRゴーグルで広島の原爆被害を疑似体験、期間限定で北九州に

2025/09/14 14:00 

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 北九州市小倉北区の「市平和のまちミュージアム」は、原爆被害を疑似体験できるVRゴーグルを14日から期間限定で運用する。

 被爆前の中島町で商店が建ち並び人が行き交う活気ある様子や、被爆直後の相生橋付近の遺体ややけどを負いさまよう人々、黒い雨などを360度のCG映像で見ることができる。復興後の様子や現存する被災建物も紹介する。

 広島市の平和記念公園などでツアーを実施している旅行会社「たびまちゲート広島」が制作。現地ツアーで使用しており短縮版を広島市を通じて各自治体に貸し出している。

 平和のまちミュージアムでは戦後80年を契機に「継承」について模索する企画展「記憶の表象(カタチ)-継承とは何か、を問う-」を開催。担当者は「被爆者や戦争体験者がいなくなる時代を想定した継承の手法の一つとして考えるきっかけにしたい」と話す。

 体験は14、15、21、23、28日の午前10時~正午と午後2~4時。1回10分程度。各30分前に整理券を配布する。小学6年生以上を推奨している。無料だが、通常の入館料(一般200円、中高生100円、小学生50円)が必要。問い合わせは同ミュージアム(093・592・9300)【山下智恵】

毎日新聞

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