ヒグマ死傷事故、最多は「山菜採り中」 累計死者は60人 北海道
北海道ではヒグマによる死傷事故が後を絶たない。過去64年間で死亡したのは60人に上る。多くは、冬眠明けのクマが活動する春~秋に山間部で襲われている。
道ヒグマ対策室などによると、記録が残る1962年以降、ほぼ毎年、1~14人の死傷者が出ている。死傷者数は182人。うち、けが人は122人だった。
死亡事故で最も多いのは、山菜やキノコ採りで山に入って襲われたケースだ。川釣りやクマ駆除、シカ猟をしていて被害に遭ったケースも目立つ。
犠牲者の中には、子どもや若者が少なくない。64年9月、平取町では登校中の女児(11)がクマに襲われ亡くなった。70年7月、中札内村で縦走登山していた18~20歳の男性3人が命を奪われた。
近年では2023年10月、福島町で登山中の男子学生(22)が行方不明となり、数日後に遺体で見つかった。発生エリアは函館、根室、富良野など道内全域に及ぶ。
都市部に現れるヒグマは「アーバンベア」と呼ばれ、社会問題にもなった。
1964年9月には札幌市内で登山中の男性(24)が死亡。2021年6月に同市東区の市街地では、ゴミ出ししていた高齢者や通勤中の会社員ら4人が1頭のヒグマに次々と襲われ、重軽傷を負った。
古くは、苫前村(現苫前町)の農村で住民7人が食い殺された「三毛別羆(さんけべつひぐま)事件」がある。
110年前に起きたこの事件は、獣害史上最悪の惨劇として北海道の歴史に刻まれ、吉村昭が小説化した作品「羆嵐(くまあらし)」(1977年)で一躍有名となった。
道内では、2019~23年、酪農の盛んな道東で牛60頭以上を襲撃したヒグマ「OSO(オソ)18」も、世間を騒がせた。【伊藤遥】
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