緊急車両への対応も検証 高知市でレベル4の自動運転バス実証実験
高知市中心部で初となる自動運転の実証実験が実施されることになった。国の事業に選定されたためで、11月ごろから市街地を自動運転バスがテスト走行、12月には一般希望者を乗せて走る予定だ。
今年度に総務省が公募した「地域社会DX推進パッケージ事業(自動運転レベル4検証タイプ)」で全国10地域のうちの一つに選ばれた。実施主体はNTT西日本が中心で、同市、高知県、とさでん交通なども参加する。
自動運転車の走行中、緊急車両が近づいても安全に対応することを実証する。走行ルートは、JR高知駅からイオンモール高知を結ぶ幹線道路で往復約2・2キロ。ルート上に高知赤十字病院、高知北消防署があり、緊急車両の走行が多い環境。イオンモール付近は常時通行量が多く、「自動運転車にとっては難易度が高いルート」(NTT西日本の青木俊介・高知支店長)だ。
自動運転車にとって、緊急車両への対応は難しい課題とされる。サイレンなどの音で判別しようとすると、緊急車両が走っているのが対向車線なのか同じ走行車線なのか区別が付きにくい。さらに、緊急車両を通過させるためいったん停止した後、どのタイミングで再度発車すればいいのか見極めしにくい。一般ドライバーはその時々の状況に応じて判断を下しているが、自動運転車ではなかなか同じようにはできない。
実証実験では、音ではなく緊急車両の位置情報を読み取るシステムを構築。さらに、いったん停止した後、自動的に再発進することを目指す。データを蓄積するほか、乗客へのアンケートを通じて、停止や再発進のタイミングが適切だったかを検証。オペレーターなど2人が乗車し、不測の事態などに備える。
現在の計画では、2種類の自動運転バスを1週間ずつ、1日6便程度運行。12月には予約制で一般の希望者を乗せて無料走行する。青木支店長は「自動運転車は外から走る姿を見るだけでなく、乗ってもらうことでより身近に感じてもらえると思う」と話している。【小林理】
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