血の付いた鉄製ハンマー、現場付近で発見 東京・江戸川殺人未遂事件

2025/08/01 06:00 

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 東京都江戸川区の住宅で7月30日、女性2人が訪問してきた人物に突然殴られて重傷を負った殺人未遂事件で、血の付いたハンマーが現場付近で見つかったことが捜査関係者への取材で判明した。警視庁は凶器の可能性があるとみて血痕の鑑定を進めるとともに、女性2人を襲った人物の行方を追っている。

 捜査関係者によると、見つかったハンマーは鉄製。31日午後、捜索中の警察官が、現場の住宅と隣接する公園で、茂みに落ちているのを発見した。

 襲った人物は細身で性別は不明。黒っぽいTシャツに半ズボンにサンダルという軽装で、金髪混じりの長髪だったという。徒歩で逃走したとみられる。

 事件は30日午後5時40分ごろに発生。江戸川区大杉1の住宅で、50代と70代の女性が頭を複数回殴られ頭部に重傷を負った。

 この家は被害女性2人の親族の自宅。事件当時は被害女性2人が訪れ、住人の20代女性を含む計3人がいた。インターホンが鳴り、応対しようと玄関の扉を開けた途端に2人が襲われたため、住人女性が110番した。

 襲った人物について、家にいた3人はいずれも「面識がない」と話しているという。

 近くに住む70代男性は「事件直後に頭から血を流した被害者が『助けてください』と言って自宅の扉をたたいてきて、もう1人は地面に座り込んでいた。静かな通りなのでびっくりしたし、早く容疑者が捕まってほしい」と話した。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】

毎日新聞

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