万博アンゴラ館工費の業者間未払い 元経理担当者「着服の事実ない」
大阪・関西万博のパビリオン工事で、業者間の代金未払いが問題となっている。
アンゴラパビリオンの工事で、下請け業者へ支払う代金を横領したとして告訴状を提出された建設会社の元経理担当の男性(50)が毎日新聞の取材に応じ、「代金は別の工事の支払いなどに充てた。着服した事実はない」と疑惑を否定した。
アンゴラパビリオンの問題は下請け業者の男性(42)が5月末に記者会見し、工事費約4300万円が支払われていないと訴えたことで明らかになった。
発注した大阪市鶴見区の建設会社「一六八建設」の社長によると、この業者以外にも下請けへの未払いがあり、総額は1億円超にのぼるという。
社長は「経理を担当していた男性が代金を横領して、支払える状況にない」と説明。7月28日に業務上横領の疑いで大阪府警に告訴状を提出した。
これに対して元経理担当の男性は「会社が自転車操業の状況で、別の工事の未払いや補塡(ほてん)などに充てた。私的流用はしていない」と語った。
当時は万博以外にも工事を請け負っており、男性が経理を一任されていた。納期に間に合わないなど赤字となる工事が続き、万博工事の代金をこれらの穴埋めに使ったという。
男性は「万博の代金を別の支払いに流用するのはだめなことだと思うが、会社を存続させるためにはこうするしかなかった」と主張した。
一六八建設を巡っては建設業に必要な許可を受けずに万博の工事を請け負っていたことが発覚。大阪府は8月6日から30日間の営業停止処分とした。
男性は無許可営業について「申請の準備を進めていたが、資格を持つ建築士との調整がうまくいかずに間に合わなかった」と釈明した。
アンゴラパビリオンの問題をきっかけに、万博工事では他にもマルタや中国など複数のパビリオンで未払いを訴える業者が相次いでいる。【井手千夏、松原隼斗】
-
新素材ベンチャー元幹部ら2人書類送検へ 秘密情報を持ち出した疑い
石灰石が主原料の新素材を開発・製造する新興企業「TBM」(東京都千代田区)の製品開発データを不正に持ち出したとして、警視庁生活経済課は、同社の幹部だった男性(…社 会 2時間前 毎日新聞
-
緊急車両への対応も検証 高知市でレベル4の自動運転バス実証実験
高知市中心部で初となる自動運転の実証実験が実施されることになった。国の事業に選定されたためで、11月ごろから市街地を自動運転バスがテスト走行、12月には一般希…社 会 2時間前 毎日新聞
-
血の付いた鉄製ハンマー、現場付近で発見 東京・江戸川殺人未遂事件
東京都江戸川区の住宅で7月30日、女性2人が訪問してきた人物に突然殴られて重傷を負った殺人未遂事件で、血の付いたハンマーが現場付近で見つかったことが捜査関係者…社 会 5時間前 毎日新聞
-
札幌のオフィス街で… 北海道庁敷地内にシカ 記者が目撃
31日午後10時ごろ、札幌市中央区の北海道庁敷地内に侵入しているシカ1頭を、毎日新聞記者が目撃し、撮影した。シカは少なくとも10分以上、敷地内の池や樹木が生い…社 会 12時間前 毎日新聞
-
警視庁、世界陸上前にテロ対策の研修会 インフラなど民間企業も参加
9月の世界陸上選手権の開催を前にテロへの警戒を呼びかけるため、警視庁は31日、会場となる国立競技場(新宿区)内で研修会を開き、インフラ関係など民間企業や官公庁…社 会 14時間前 毎日新聞