上皇さま、新たに上室性不整脈と診断 服薬前の検査で判明

2025/07/18 18:14 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 宮内庁は18日、上皇さま(91)が心臓上部の不整脈「上室性不整脈」と診断されたと発表した。上皇さまは心臓への負荷を和らげる新たな内服薬の量を調整するため、14日から東京大病院(東京都文京区)に入院されており、服薬前の検査で判明した。治療には投与を始めた内服薬が有効であるため、18日に退院した。

 宮内庁によると、上皇さまは5月に検査入院した際、自覚症状がないものの、一定以上の運動負荷で心筋への血流が不十分となる「無症候性心筋虚血」と診断され、冠動脈から心筋への血流をよくする薬の服用を始めた。しかし、症状は十分に改善せず、内服薬の追加を主治医らが決めた。

 新たな内服薬は徐脈や不整脈などの副作用が出る可能性があったため、入院して投与量を調整した。

 一方、服薬前に心臓を検査したところ、心臓上部の心房などで起きる上室性不整脈が確認された。上皇さまは脈拍が速くなる症状があった。

 階段の昇降など筋力の低下を防ぐための運動は、心臓への負荷が大きいために見合わせる。散策などは経過を見ながら時間と距離を短縮して再開する見通し。【高島博之】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報