監督のパワハラ疑惑、特別調査委で調査 J3・高知ユナイテッド

2025/07/03 11:05 

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 サッカーJ3、高知ユナイテッドSCの山本志穂美社長は2日、高知市で記者会見を開き、秋田豊監督の指導でパワーハラスメントがあったと選手、スタッフから申し立てがあったことについて説明した。

 山本社長によると、6月24日にJリーグの選手会から申し立てがあったとの連絡が社長にあり、25日には監督と全選手、スタッフへの聞き取り調査をした。意見に相違があったため、28日に外部の弁護士3人で構成する特別調査委員会の設置を決め、30日から事実関係の調査に入ったという。チームは29日にパワハラの申し立てがあったため、同日から秋田監督が休養に入ることを公表している。

 記者会見で山本社長は「多くの皆様にご心配とご不安をおかけしていることを心よりお詫びします」とファンと関係者に謝罪。具体的な申し立て内容については、刑事事件につながるものではないが、調査に影響を与える可能性があるため明らかにできないという。調査委員会の報告時期のめどは未定。

 山本社長は「(申し立てを聞いて)監督は驚かれていたが、コンプライアンス(法令順守)と調査の大切さを説明して理解していただいた。選手には『こうなるまで気づいてあげられずにごめんね』と謝った」と少し言葉に詰まりながら話し、高知県民やファンに引き続きチームへの支援を呼びかけた。【小林理】

毎日新聞

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