藤井聡太王将、就位式で決意 後手番の2手目で見せた新境地

2025/07/03 21:31 

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 ALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道協賛)を制して4連覇を果たした藤井聡太王将(22)の就位式が3日、東京都港区の明治記念館で開かれた。贈位状や賞金目録、王将盾のほか、藤井王将自ら選んだ記念品として「ポータブル電源とソーラーパネル」一式が贈られた。藤井王将は「災害時用に自宅にあったらいいと常々家族と話していた」と記念品を決めた理由を説明した。

 今期七番勝負で、藤井王将は永瀬拓矢九段(32)の挑戦を4勝1敗で退けた。防衛を決めた第5局では2016年10月のプロ入り以来、後手番で2手目に一貫して指した「8四歩」ではなく、初めて「3四歩」と指す新境地を見せた。

 藤井王将は謝辞で「難解な中終盤となる対局が続き、濃密な時間を過ごすことができた。序盤で今まで指してこなかった指し方を採用し、王将戦という大舞台で指すことで、僅かながら将棋の幅を広げることができた。今期の経験を生かして、将棋の奥深さ、面白さを感じられるように精進していく」と決意を語った。【丸山進】

毎日新聞

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