一力本因坊は天ぷらそば、芝野十段サーロインステーキ重 本因坊戦昼食

2025/07/02 14:03 

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 一力遼本因坊(28)に芝野虎丸十段(25)が挑戦する第80期本因坊決定戦五番勝負(毎日新聞社など主催)の第5局は2日午前10時、神奈川県箱根町のホテル花月園で始まり、午後0時半、昼食休憩に入った。

 序盤は穏やかな進行だったが、白42の打ち込みから、上辺で激しい競り合いが始まった。一力本因坊が考慮を重ねて打ち進める一方、芝野十段は64手目を大長考。持ち時間3時間の碁では異例の長さとなる54分を費やしたまま、1時間の休憩となった。消費時間は一力本因坊1時間7分、芝野十段1時間23分。午後1時半から再開する。

 昼食の注文は一力本因坊が天ぷらそば、芝野十段がサーロインステーキ重。ホテルが対局者向けに用意した特別メニューだ。

 ホテル花月園は、囲碁将棋でなじみの深い宿。1983年には将棋の名人戦で、谷川浩司十七世名人が史上最年少(当時)で名人位を獲得した。

 本因坊戦の開催は同年の第38期第5局、林海峯名誉天元と二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)の対局以来42年ぶりとなるが、囲碁でも棋聖戦や名人戦が開催され、両対局者も何度も訪れている。

 おやつや昼食は数品から選んでもらう仕組み。ホテル側は「両対局者がこれまで選んだ昼食の傾向などを踏まえながら、候補を選びました」と、おもてなしに心を尽くしている。【最上聡】

毎日新聞

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