宇宙ロケットの廃棄タンクでスピーカー制作 「資源に興味を」
宇宙ロケットの開発で出た廃棄タンクを再利用した、ロケットタンクスピーカー「DEBRIS(デブリ)」が27日、東京都中央区でお披露目された。商業施設やホテル、博物館などで内装やイベントプロデュースを手がける乃村工藝社(東京都港区)と、ロケット資材を活用した作品「作りを手がける「&スペースプロジェクト」が共同で企画・制作した。
ロケット産業が盛んな北海道大樹町の協力により、ロケット開発の試験段階で使われたジュラルミン製の燃料タンクを調達。タンクの形状や外観を生かしつつ、宇宙は重力や上下左右の概念が無い事から着想して、360度に音が広がる高さ1・6メートルの無指向性スピーカーを制作した。
「デブリ」上部の球体は、地球の資源である鉄や銅、アルミなどの金属を一度溶かし、宙に浮かぶ架空の鉱物を想起させるような形状に。ロケットが夢見たロマンをデザイン化している。
燃料タンクが生まれた大樹町の空気や風景をイメージし、現地でフィールドレコーディングを行って制作された、DJ GONNO氏による楽曲も披露された。
「&スペースプロジェクト」のクリエイティブディレクター、中井章郎(あきお)さん(46)は、「日本の宇宙産業は世界から後れをとっている。宇宙がもっと生活の身近な存在になるようにと活動している中で、スピーカー作りと出会った」。
乃村工藝社未来創造研究所サステナブルデザインラボの後藤慶久さん(45)は「地球の資源が、現状では当たり前のように捨てられている。スピーカーは素材によって音色が変わる。普段聞いている音とは違う音楽体験を通して、資源に対する興味を持ったり、意識を変えていくきっかけになれば」。
制作したスピーカーは左右一対のみ。音楽イベントや環境イベント、企業などへの貸し出しなどで、活動の輪を広げていきたいという。【手塚耕一郎】
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