TOKIOで新CM作成中の福島県 国分太一さん活動休止で苦慮

2025/06/20 19:02 

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 人気アイドルグループ「TOKIO」のメンバー、国分太一さん(50)のコンプライアンス上の問題行為が判明したとして無期限での活動休止が発表された20日、東京電力福島第1原発事故による福島県産品への風評被害払拭(ふっしょく)に向けたイメージキャラクターとしてTOKIOを起用してきた県の担当者は対応に苦慮している。

 県はTOKIOのメンバーが田舎暮らしなどに取り組む人気バラエティー番組「ザ!鉄腕!DASH‼」の撮影が浪江町津島地区で行われたことなどをきっかけに、県産品のPRを依頼。2018年にメンバーだった山口達也さんが不祥事でグループを離れた後も起用を継続し、21年にはTOKIOと県の魅力を発信する「TOKIO課」も設置。メンバーが登場するCMやポスターの作製などを続けてきた。

 県は現在もTOKIOを起用した県産品などをPRするポスターを張りだし、新たなCMを作成中だった。県農産物流通課の担当者は「情報収集中で、県としてどう対応するか判断には至っていない。記者会見も見たが中身がまだ分からない」と話した。TOKIO課の窓口を担当する県風評・風化戦略室の担当者は「報道に流れている情報しか私どももない」と語った。

 22年には国分さんが社長に就任して西郷村に新たな交流施設「TOKIO―BA(トキオバ)」をつくったが、活動休止を受けて期限を定めず休園することを公式サイトで発表した。

 日本テレビは20日の記者会見で、国分さんの問題行為について「プライバシー保護の観点から申し上げられない」と内容について言及していない。【岩間理紀】

毎日新聞

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