トライグループが水俣市に謝罪 教材に“水俣病は遺伝”と誤表記

2025/06/25 09:33 

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 「家庭教師のトライ」の運営会社トライグループ(東京)がオンライン教材で水俣病を「遺伝する」と誤って表記した問題で、同社の幹部らは25日、熊本県水俣市を訪れて高岡利治市長と面会し、謝罪した。

 誤りがあったのは映像授業サービス「Try IT」の中学生向け社会の教材。妊娠中の母親が摂取したメチル水銀が胎盤を通じて胎児に取り込まれ、生まれてきた子どもが水俣病を発症する事例の説明で「遺伝」と表現していた。教材は2015年にアプリで公開。16年から動画投稿サイト「ユーチューブ」でも配信し、今年5月に非公開とするまでに再生回数は計延べ7万回を超えた。

 同社の幹部らは25日午後、水俣病の患者・被害者団体でつくる「水俣病被害者・支援者連絡会」や、誤表記などの問題を受けて発足した「水俣・差別偏見を考える会」とも面会する予定。【石井尚】

毎日新聞

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