伊勢神宮、式年遷宮の「御樋代木」を外宮へ 五丈殿に奉安

2025/06/11 16:14 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 伊勢神宮で20年に1度、社殿などを造り替える式年遷宮で、ご神体を納める「御樋代(みひしろ)」の材料となる「御樋代木」を外宮へ運ぶ陸曳(おかびき)が10日、伊勢市内で行われた。9日に津市の県護国神社で奉安された御樋代木が10日午前に伊勢市に到着すると、宮川に架かる度会橋東詰では市民らが木遣(きや)りなどで盛大に出迎えた。

 御樋代木は奉曳(ほうえい)車に載せ替えられ、度会橋を出発した。市民らは背に伊勢と染め抜かれた白い法被と白いズボン、白い足袋を身につけ、降りしきる雨に濡れながら威勢の良い木遣りと「エンヤーエンヤー」の掛け声に合わせて綱を引き、外宮前まで約2時間かけて進んだ。

 外宮北御門(きたみかど)に到着した御樋代木は、神宮式年造営庁の職員らが鳥居内に引き入れた後、神職にはらい清められて参道を進み、五丈殿に奉安された。【大竹禎之、小澤由紀】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報