大阪市、不適切事案相次いだ給食業者と契約解除へ 食器汚れなど8件

2025/06/13 18:12 

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 大阪市東住吉区の市立小学校の給食で食器の洗浄が不十分などの不適切事案が相次いだことを受け、大阪市教育員会は13日、この学校で給食調理を委託していた民間業者と契約を解除することで合意したと発表した。

 市教委によると、同校では今年4月、この業者に新たに給食調理を委託。これ以降、食器が汚れていたり、調理員がビニール手袋が破れたまま調理を続けたりするなどの不適切事案を計8件確認した。児童への健康被害は確認されていないという。

 市教委はこうした事案を受け、委託業者と協議。一部の児童が弁当を持参するなど不信感を払拭(ふっしょく)できないことなどから、業者との契約を20日で解除するという。

 今後は7月の1学期終了までは市の給食調理員が給食を提供する。8月の2学期から年度末までは別の委託業者を決めて契約を結ぶ予定。

 横山英幸市長は報道陣の取材に「不安に思われた児童や保護者の皆様には本当に申し訳ない思いだ。今後こういったことが起きないよう、学校給食を進めていきたい」と話した。【鈴木拓也】

毎日新聞

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