400年続く「大津祭」の新資料見つかる 国の重要無形民俗文化財
江戸時代から約400年続く国の重要無形民俗文化財「大津祭」の祭礼記録「四宮祭礼牽山(ひきやま)永代伝記」で、これまで確認されていない木箱と関連資料が、曳山(ひきやま)を収納する大津市内の蔵で見つかった。資料を調査した大津市歴史博物館は「祭りの仕組みを整えると同時に記録を大切にした関係者の姿勢を示す貴重な資料」と位置づける。【岸桂子】
資料が入った木箱は2024年9月、大津祭の曳山のうちの一基「湯立山」を収納する玉屋町自治会の蔵で見つかった。箱のふた裏には「文化九」(1812年)と墨書され、明治期と昭和期に収納物を確認した際のメモ書きも貼られていた。
中に入っていたのは3種類計6冊で、注目は「四宮祭礼牽山永代記 九」とある一冊。永代伝記を所蔵するNPO法人大津祭曳山連盟は、1957年までの祭りを記録した1~8巻を所蔵する。「九」には58~62年の記録があったため「永代伝記」の続き、9巻だと判断した。他は祭礼費用をまとめた勘定帳4冊、当番町が収受した文書をまとめた文書綴(つづり)1冊。
木箱に書かれた文化9年は、大津祭に参加する町年寄(16町)が行事に関する決めごとを申し合わせた年に当たるという。調査を担当した同館の木津勝副館長は今回の資料確認の意義を「大津祭の主導者たちがルールを作ると同時に記録し、後の世代に伝えるという意識を持っていたことが示された」と位置づける。「永代伝記に欠けている部分があることは祭り関係者の間では比較的知られていたので、(価値が判断しづらい)古文書でも気づいてもらえたのはよかった」と胸をなで下ろした。祭りの記録は元号が平成になった頃に復活し、現在も続いているという。
調査の概要は18日、大津祭曳山連盟の総会で関係者に報告される。26年1月6日~2月15日、大津市歴史博物館のミニ企画展「大津祭の歴史と美」で、今回見つかった資料の一部を展示する予定。
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