京都ノートルダム女子大が学生募集停止へ 2029年3月閉学の可能性

2025/04/25 18:34 

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 京都市左京区の京都ノートルダム女子大と、大学を運営する学校法人「ノートルダム女学院」は25日、2026年度以降の学生募集を停止すると発表した。

 少子化を背景に近年は入学者数が定員を下回る状況が続いており、22日の法人理事会で募集停止を決定した。

 京都府によると、府内の4年制大学が募集停止をするのは初めて。

 京都ノートルダム女子大は1961年に創立した。現在は国際言語文化学部と現代人間学部、女性キャリアデザイン学環、社会情報学環がある。現在の学部生は約800人。

 大学院には人間文化研究科と心理学研究科が設けられている。

 大学によると、25年度の入学者は169人で、定員330人の51%にとどまった。

 全ての学生が卒業するまで、大学の運営を継続する。大学院について大学広報の担当者は「検討中」と話した。

 現在の1年生が4年間学んで卒業する29年3月に閉学となる可能性がある。

 一方、法人が運営する中学・高校と小学校は継続する方針だ。

 法人の運営する大学や中学・高校、小学校は、京都で「ダム女(じょ)」という略称で知れ渡っている。小学校は男女共学。生徒や卒業生らが、いずれも京都三大祭りの、葵(あおい)祭では斎王代(さいおうだい)や童女(わらわめ)、祇園祭では長刀鉾(なぎなたほこ)の稚児や補佐役の禿(かむろ)に選ばれることも多い。【太田裕之】

毎日新聞

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