茨城知事、公立高入試は「併願制実現を」 単願制の見直しに賛意

2025/04/25 22:05 

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 公立高校の入試で一つの高校しか受験できない「単願制」について、石破茂首相が関係省庁に見直しに向けた対応を指示したことに関し、茨城県の大井川和彦知事は25日の定例記者会見で「私としては大賛成。ぜひ併願制を実現したい」と述べた。

 公立高入試は、茨城県を含む多くの都道府県で「単願制」が採用されている。経済基盤の弱い家庭では公立が不合格になった場合に費用が高額な私立に進む事態を避けるため、志望校のランクを落とすなどの課題が指摘されていた。政府は複数の高校を志願でき、志望順位と入試の点数などに基づいて自動的に合格先を割り振る「デジタル併願制」導入の可否を模索。石破首相は希望する自治体での事例創出の具体化についても指示した。

 大井川知事は、併願制によって生徒の選択肢が広がり、単願制による生徒たちの精神的負担をある程度軽減できるなどとして賛意を表明。「県としてはその動きを後押ししたいし、協力を求められれば全国で真っ先に協力したい」と述べ、全面的に協力する意向も示した。【鈴木敬子】

毎日新聞

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