「卑弥呼の王宮」で飼育?土佐犬似? 古墳時代の犬を復元 奈良
奈良県桜井市は22日、邪馬台国の有力候補地、纒向(まきむく)遺跡(同市)から2015年1月に出土した古墳時代初頭(3世紀前半)の犬の全身骨格を模型に復元したと発表した。女王・卑弥呼(ひみこ)の王宮と指摘される大型建物近くの溝から出土しており、王宮で飼育されていた可能性がある。
体高48センチの中型犬で、大陸から伝来したとみられる。骨から1歳半の成犬の雌と推定し、「纒向犬」(仮称)と命名した。
復元模型は全身骨格を3Dプリンターで複製して粘土で肉付けし、彩色した。天然記念物の四国犬(土佐犬)に似ているが、それよりやや華奢(きゃしゃ)な体格だ。
犬は縄文時代、大陸から伝来。弥生時代に大きな犬が持ち込まれて定着したが、今回の犬はそれよりもさらに一回り大きい。大陸から伝来したばかりの非常に貴重な犬だったとみられ、市は卑弥呼やその周辺など身分が高い人物が飼育していた可能性があるとみている。また、王宮全体の区画溝の中に丁寧に埋められていたため王宮の地鎮祭のいけにえとする説もある。
桜井市纒向学研究センターの寺沢薫所長は「『卑弥呼の王宮』で飼われていた貴重な犬。人と犬との歴史的な関わりを考える上で重要だ」と話している。纒向犬は全身骨格と一緒に23日から市立埋蔵文化財センターで展示される。【皆木成実】
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