異例の出没 盛岡駅から600m地点にクマ、市長も「記憶にない」
盛岡市の中心部に2日、ツキノワグマが出没して住民を驚かせた。捕獲されたのはJR盛岡駅から北東に約600メートルの寺の境内。近くに中学や高校、スーパーがある住宅地だった。警察も出動して、市、地元の猟友会と連携して捕獲する騒ぎとなり、内舘茂・盛岡市長は「これだけの中心市街地にクマが出てくることは、あまり記憶にない。人的被害がなく、ほっとした」と胸をなで下ろした。【山田英之】
クマが最初に目撃されたのは2日午前4時50分ごろ、同市青山1の路上で、付近には小中学校もある。県警が警戒を呼びかける中、目撃情報が相次いだ。クマは市内を流れる北上川を南下し、捕獲場所となった川沿いの寺院「永祥院」の境内に入り込んだ。
寺院の関係者は「クマは寺の門から入って来て、菩提樹(ぼだいじゅ)につかまって立っていた。境内に落ちていたドングリを食べていた。40年ぐらい住んでいるが、さすがにクマが現れたことはない。寺の建物の中から出ないようにした」と振り返った。
岩手県警盛岡東署によると、警察官約10人が入れ替わりながら寺の周辺で警戒にあたった。市民や車が寺に近づかないように規制。地域住民に戸締まりを呼びかけた。同署は「クマ1頭に約10人が出動したのは多い方だと思う」と言う。
クマは境内の木に登ったところ、獣医が吹き矢で麻酔を2回打った。眠くなって木から落ちたところを捕獲された。最初の目撃から約11時間半後のことだった。その日のうちに市内の山林にクマを放した。
◇専門家「今回はレアケース」
吹き矢で麻酔を打った獣医で、市動物公園の辻本恒徳園長は「人の気配のする所に来るのは特別な個体。今回は例外であり、レアケース。警戒心が薄く、食べ物を探しながら市中心部に来たが、気づいたら人がいっぱいいて、パニック状態になったとみられる」と話した。
山林に帰された今回のクマが再び市中心部に戻ってくる可能性について「ゼロではないが、人に追いかけられて怖い思いをしたことを学習して、もう街に近づかないのでは」とみている。もし街中でクマに出くわした場合、「騒いだらクマもびっくりする。音を立てるのは逆効果で、威嚇することになる」と助言する。
盛岡市によると、捕獲したのは体長140センチ、体重60キロのオスのツキノワグマ。市内のクマの目撃などの件数は2021年度162件、22年度132件、23年度304件、24年度147件。24年度は31頭捕獲したが、郊外がほとんど。目撃される時期は5月の連休ごろから増え、夏がピーク。4月初めに市中心部に出て来たのは、極めて異例だという。市は今回のケースを検証して今後の対策を検討する。
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