1686年創業以来の方針転換…静岡清水区の三和酒造が仕掛ける新たな「日本酒ツーリズム」とは…

2026/06/25 09:42 

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 銘酒「臥龍梅(がりゅうばい)」で知られる三和酒造(静岡市清水区)が「日本酒ツーリズム」の実践へ、酒蔵の一般公開に向けた取り組みを始めた。1686年の創業以来、入場を厳しく制限していた中で転機になったのが、昨年12月に同区で行われた映画「ビー・バップ・ハイスクール」のイベント。同社を含め撮影地となった地元の盛り上がりをきっかけに、老舗酒蔵が新たな一歩を踏み出している。
 1985年公開の映画は、けんかや恋愛に明け暮れるツッパリ高校生の青春を描き人気を博した。同酒造は、中山美穂さん演じるヒロイン泉今日子の実家として登場。仲村トオルさん演じる中間徹らが、酔って酒だるに落ちるシーンが、ファンに広く知られている。
 公開40周年を記念し、清水駅前銀座商店街などで開かれた「清水ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭」(実行委主催)は2日間で延べ約4千人が訪れた。同酒造も、泉今日子をラベルにあしらった記念酒「今日子っちの臥龍梅」を限定販売したところ、1500本が瞬く間に完売。鈴木克昌社長は「時代がもう一度過去に戻って、後押しを受けたような感じだった」と驚きを交えて振り返り、人口減少などが進む地元に新たな活力を生み出せないかと思案。臥龍梅ブランドの成熟や、清水港の客船寄港に伴う外国人観光客の増加も追い風となった。
 一般公開は、10月から完全予約制、少人数で想定する。現在は倉庫となっているスペースを、展示や解説用のエリアに改築予定。実現に向けて今月30日まで、「今日子っちの臥龍梅」の第2弾を返礼品にしたクラウドファンディング(CF)も行う。一連のプロジェクトは「今日子の里帰り」と名付けていて、鈴木社長は「本当に好きな人の熱量に、まごころをもって応えていきたい」と言葉に力を込めた。
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