大井川鉄道・井川線「6月1日から大幅値上げ」見送りに 地元から反発、社長が説明不足を謝罪

2026/05/15 11:45 

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 大井川鉄道(島田市)の鳥塚亮社長は8日、川根本町と静岡市葵区井川地域を結ぶ井川線の大幅値上げの方針について、当初開始予定としていた6月1日を見直す考えを明らかにした。地元から値上げ方針や進め方に対する反発が起きていることが理由とみられ、改めて時期を模索する。
 鳥塚社長は、8日に町文化会館で開いた説明会後の取材で、「開始時期は未定」とした。今後、井川線を活用した地域振興へ地元事業者を含め対話の場を検討していく姿勢も示した。
 鳥塚社長は説明会冒頭、4月の町議会全員協議会での説明や自身の個人ブログで問題視された差別的な記述に批判が相次いでいることを受け、「十分に説明できず発生した多くの誤解や言葉の間違った使い方により、ご迷惑、ご心配をおかけしていることをおわびする」と謝罪。自身が社長を務めたいすみ鉄道(千葉県)やえちごトキめき鉄道(新潟県)で地域住民と連携した企画など各地の事例を伝え、「井川線は宝物。大鉄と沿線地域の観光振興を一緒にやらないかと提案したい」と協力を呼びかけた。
 説明会は、同社が事前に受け付けた質問に対する回答も行った。回答は非公開。値上げ時期の設定根拠を問われ、運用習熟期間や観光事業者への周知も含め、繁忙期を避けて設定したと答えたという。
 説明会には町議や町内外の行政職員、観光関係者ら約30人が参加した。出席者の一部からは値上げへの理解を示す声も上がった。中原緑町議は「説明会の内容を議員や町民で共有し、協議を求めながら改めて今後の対応を考えたい」と話した。
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