静岡県が業務にAI使ったら「3万7000時間を削減」 それでも“二の足踏む職員”も…利用推…

2026/04/30 09:36 

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 静岡県が業務への生成人工知能(AI)の活用を積極的に進めている。全庁で本格運用を始めた2025年度は文書作成や議事録の要約などの活用手法やノウハウを周知し、約3万7千時間の削減につなげた。新年度も活用の幅を広げ、業務の効率化と生産性の高い組織への転換を急ぐ。ただ、職員の中には知識の差や新たな手法に対する抵抗もあり、利用状況の二極化が進む。組織全体の意識の底上げが課題に挙がる。
 新年度初日の1日、県のAI統括責任者「CAIO」を務める鈴木康友知事は全職員に対して「まずはAIを!静岡県庁働き方『アップデート』宣言」を発出。AIによる変革「AIトランスフォーメーション(AX)」の時代到来に合わせて取り組みを加速するため、AIの業務活用の習慣化やスキル向上、AIに任せる業務拡大を求めた。
 県の職員意識調査では、本庁業務の約6割はデジタルツールを活用することで効率化や削減の余地があるとされた。40年度に職員数を現在から約1割減少させる定員適正化計画も踏まえ、県は代替可能な業務をAIに任せ、職員を政策判断や利害関係者間の調整など、人にしかできない業務に集中させる方針だ。
 広報業務ではSNSやホームページで使用するバナー画像、イベントや制度を周知するチラシのデザインの作成に生成AIを活用している。キーワードやイメージなどを専用フォームに入力するだけでデザイン案が完成。これまで各課事業担当者が自作で1時間程度かけていた作業は最短20分に短縮し、質も向上した。
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