高齢姉妹の真心「市民のために」 静岡市などに計3000万円寄付 清水区の佐々木さん

2026/02/01 08:24 

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 静岡市清水区の佐々木睦子さん(82)は、昨年3月に88歳で亡くなった姉の良子さんから預かった浄財と自身の分を合わせ、市と病院、高齢者介護施設に計3千万円を寄付した。60歳まで働いた2人のお金を寄付した睦子さんは「喜んで受け取ってもらいありがたい。市民のために役立ててもらえたら」と願った。
 睦子さんは5人姉妹の末っ子。3番目の良子さんは身体障害がある姉を助けるため、独身を貫いて薬剤師として働いたという。睦子さんも「当時は主婦になり、子どもを育てる自信がなかった」と、あえて結婚を選ばなかった。19歳から農協に勤めた後、冠婚葬祭業や新聞配達に従事した。
 良子さんは生前、「死んだらお金を持って行くことはできない」と自身の貯金を睦子さんに託し、お世話になった施設に寄付することを望んだ。晩年の良子さんを介護した睦子さんもその思いに共感し、2人で寄付することを決めた。
 市役所静岡庁舎で1月26日、難波喬司市長から感謝状を受け取った睦子さん。市に対しては1千万円を寄せた。「姉の思いを果たした。もう少し寄付すればよかった」と冗談で笑いを誘った。難波市長は「市民の幸せにつながるように活用したい」と深く感謝した。
静岡新聞

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