アスルクラロ沼津 J3から無念のJFL降格 入れ替え戦第2戦で痛恨の引き分け

2025/12/15 07:40 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 サッカーJ3アスルクラロ沼津は14日、J3・JFL入れ替え戦第2戦をホームの愛鷹広域公園多目的競技場で行い、JFLのレイラック滋賀と1―1で引き分け、JFLへの降格が決まった。
■終盤2人が一発退場 1点遠く
 J3で戦った9年間が終局した。絶対に勝たなくてはいけなかった第2戦で痛恨の引き分け。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手は倒れ立ち上がることができなかった。鈴木監督は「もっと積極的にゴールに向かって前に前に行けたら良かったが、自分の力不足でこうなった。本当に申し訳ない」と頭を下げた。
 試合の立ち上がりから攻め込まれる展開。相手ペースの時間が続き、前半22分に先制点を献上した。嫌な空気が流れたが2分後、ドリブルでゴール前に攻め込んだMF森のこぼれ球をFW白輪地が右足で仕留め、振り出しに戻した。
 後半に入り攻撃のギアを上げたい沼津だったが、相手の厚い守りに阻まれシュートは3本のみ。試合終盤には2人がレッドカードで一発退場、9人で懸命にゴールを狙ったが1点が遠かった。
 5月に期限付き移籍をして沼津でプロ初ゴールを飾り、入れ替え戦でも計2ゴールを挙げた白輪地。「チームの勝利に直結したゴールが少なかった。それが自分の実力」と悔やんだ。
 JFLへの降格が決まった沼津。J3に参入した2017年シーズンから沼津でプレーする主将のMF菅井は「歴代の選手が積み上げてきた思いを知っているからこそ、何としても残留したかった。もう一回、しっかり地に足をつけてやり直していきたい」と、目に涙を浮かべながら力強く語った。
静岡新聞

静岡ニュース

静岡ニュース一覧>

注目の情報