睡眠の「量」「質」テーマに専門家が講演 心身の健康向上へ、最新の研究結果解説 浜松でシンポ…

2025/12/17 09:50 

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 浜松市は11日、「浜松ヘルステックシンポジウム2025」を中央区のホテルで開いた。睡眠をテーマに最新の研究結果を生かした市民の心身の健康を向上させる方策を考えた。
 虎の門病院睡眠呼吸器科の富田康弘医長は「睡眠医療とスリープテックがもたらす健幸な睡眠習慣」と題して基調講演した。スリープテックは睡眠と技術を合わせた造語。睡眠の「量」について、米心臓病学会が7〜9時間の睡眠時間を推奨していると紹介し、絶対的に足りない人が多いとも指摘した。「リズム」については早寝早起きでなくとも年齢などに応じ「遅寝遅起き」で良い人もいると説明した。
 「質」は一律に評価するのが難しいとした上で、日々の健康を確かめるため、時計型、指輪型などウエアラブル端末で睡眠時間などを計測することも勧めた。
 同端末のような「スリープテック」機器で自分の睡眠の問題に気づいたとしても、直接、医学的な治療を受けることはできないし、問診などを受けたとしても自身の睡眠を見直すという行動が必要だとも強調。「医療とスリープテックはパラレル(平行)に進む」との考えも示した。
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