演説に抗議、多数の見物人…全国注目の伊東市長選、混乱の論戦に幕 一時、警察も出動

2025/12/14 08:45 

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 前市長を巡る騒動から政争へと発展して迎えた異例の伊東市長選は13日、7日間の論戦を終えた。騒動で高まった注目度に加え、市長経験者2人、市内からの新人5人、県外から新人2人が出馬する過去最多9人の乱戦は多数の選挙ウオッチャーや観光客らを引き寄せ、主に首都圏で出没している候補者の演説に抗議する集団も現れた。地方選としては異例の選挙戦は混乱のうちに幕を閉じた。
 「早期正常化で市民の暮らしを守る」「対立をやめ、前に進める」「しがらみや利権と戦う」「オール伊東で危機を打破」。各候補者は最終日も各地で遊説を展開し、混乱する市の行く末についての持論を有権者に訴えた。
 元々、集客施設が少ない市内にあって、一定の聴衆が見込める伊東駅前は選挙期間中、夕方の帰宅時間に演説が集中した。休日の13日は昼から複数の陣営の演説が続き、報道関係者や県内外の見物客が見守った。
 県外の候補者や市長経験者の演説会場には「差別野郎」「ゲテモノ候補者」などと書かれたプラカードを掲げた一団が大声を上げて抗議行動を実施。駅前で怒声が飛び交い、一時、警察も出動する騒動になった。
 親子連れの観光客は「子どもに聞かせたくない」と眉をひそめた。
静岡新聞

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