けんかや恋愛に明け暮れるツッパリ高校生の青春を描いた、１９８５年公開の映画「ビー・バップ・ハイスクール」の撮影地だった静岡市清水区の清水駅前銀座商店街で１３日、「清水ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭」が始まった。オープニングセレモニーでは、主演を務めた俳優仲村トオルさんが登場し、清水や作品への思いを語った。１４日まで。
　仲村さんが登壇すると、商店街に詰めかけた観客から「お帰りなさい」などと歓声が上がった。仲村さんは「４０年前の映画をこんなにも覚えていてくれてうれしい」とあいさつした。走行中の電車から川に落ちるシーンなど、アクション満載の撮影を振り返り「今の時代では絶対やらせてくれないような内容」と笑いを誘った。
　仲村さんにとって同映画はデビュー作で、「人生を大きく変えてくれた作品。今も俳優を続けられているのは、この町の皆さんのおかげ」と感謝した。
　会場では、同映画シリーズのミニシアターや写真展なども開催。ツッパリ姿の来場者が、顔出しパネルなどで記念撮影するなど、映画の世界を楽しんだ。