静岡県中部の茶専門店や飲食店などで静岡茶とスイーツのペアリングを楽しむ企画「するがヌーン茶（ティー）」（するが企画観光局主催）が１日から始まる。参加各店で２種類以上の静岡茶とこだわりの菓子をセット販売する。来年２月末まで。
　今回は新規６店を含む過去最多の３２店が参加。静岡市葵区両替町のフランス料理店「ミゼラブル」では、煎茶やほうじ茶、和紅茶など５種の茶を用意。煎茶オイルを使ったブランマンジェや和紅茶マカロンなど自家製フランス菓子とセットで提供する。店主の江頭りおさん（２８）は「静岡茶は洋菓子にも合うという発見につながれば」と期待する。
　静岡茶の新たな魅力発信と観光誘客を目的に２０２３年から始めた。昨年度は期間中に計３５００セットを売り上げ、利用者の２割以上が県外客だった。担当者は「企画が県内外に浸透してきた。ペアリングによって静岡茶の味わいの多様性がさらに広がるはず」と話す。
　参加店舗やセット内容は各地の観光案内所などで配布する小冊子や公式ウェブサイトに掲載している。