大阪・大手前のNHK大阪放送局で2日、連続テレビ小説『ばけばけ』に関するトークイベントが行われた。野津サワを演じる俳優の円井わんがキャスティング裏話に驚がくする一幕があった。

【写真】おいしそう…しじみ汁に舌鼓を打つ円井わん

　サワは元下級武士の娘で、高石あかり（※高＝はしごだか）演じる松野トキの幼なじみ。トキのことをありのまま受け入れてくれる、唯一無二の親友という役柄。きょうは劇中の和装とは違い、白のタートルネックのインナーに黒のキャミソール型ワンピースで登場した。

　司会の高瀬耕造アナウンサーからキャスティングの理由を聞かれた『ばけばけ』制作統括・橋爪國臣プロデューサーは、円井もヒロインオーディションに参加し、最終オーディションにまで残っていたことを明かした。

　続けて「素晴らしい俳優だなって思って、ぜひ、ヒロインの一番近いところでキャスティングをしたいと思って」と説明。さらに「ヒロイン候補について次点も書かないといけなくて、そこには円井わんって書きました」と明かした。この事実に会場もどよめき。円井自身も「すごいですよね！」と強調。「うれしい、ちょっといますごいビックリです」と驚いていた。

　一方で、高瀬アナから「サワさんがトキさんをやってたらどんなイメージになるのか」と話を振られると「（高石）あかりちゃんが“私はトキじゃなきゃいけなかった”ってインタビューで答えてて、私も“サワじゃなきゃいけなかったんだな”って撮影を重ねる中で感じました」とサワに対する思いを語った。

　また円井と制作統括の橋爪プロデューサーが、撮影時の裏話を明かしたほか、劇中で使用された音にまつわるクイズ企画も実施。軽妙なトークでドラマの秘話や魅力、さらに今後の見どころについても紹介した。

　トークの2部では、松江歴史館主任学芸員の新庄正典氏と怪談ばなしの指導を担当した講談師・玉田玉秀斎も参加。主人公夫妻のモデルとなった小泉八雲と妻・セツに焦点を当てたトークを展開。また名著『怪談』の一節を講談師の玉秀斎が熱演。料理指導の広里貴子氏がしじみ汁のレシピを紹介した。

　同局では1・2日に「BK大感謝祭2025」を開催。2日にわたって、『ばけばけ』に関するトークイベントやセットの展示を実施。会場には、劇中に登場する松江大橋が設けられた。訪れた人たちは実際に松江大橋を渡り、合成された背景の中で、物語に入り込んだ雰囲気を楽しんでいた。

　なお、トークイベントの模様はNHKラジオ「らじる★らじる」のラジオ第一（地域：大阪）で聞き逃し配信中。11月9日まで。

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