【伊東市長失職】わずか5カ月で退場 成果、説明なく混乱や不安残し 退職金は192万円

2025/11/01 08:31 

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 伊東市初の女性市長は、自身の学歴詐称疑惑について説明責任を果たさぬまま、わずか5カ月で市長の座を追われた。成果は残せず、混乱や不安だけを残して去った。市長在職日数156日は同市史上最短だが、退職手当192万3750円が支給される。
 就任直後には市長選で反対を訴えた新図書館建設工事の入札停止を実行した。しかし、その後は学歴詐称追及に対する言動が疑惑を深め、議会との対立は決定的になった。辞職を表明し、撤回するなど迷走し、市役所には累計1万2210件もの苦情が殺到した。対外公務もままならず、空席の副市長、教育長は最後まで任命できなかった。
 田久保氏に支払われる給与総額は435万2727円。不信任決議が1日でも遅れると、冬季ボーナスの8割に当たる148万7700円が支給される可能性もあった。
 副市長不在の中で市長が失職し、部長級の近持剛史企画部長が職務代理者となる。異例の事態に近持部長は「市民に心配や迷惑をかけおわびしたい。職員にも負担、苦労をかけた。約1カ月間、市長不在となるが市民サービスに影響が出ないよう職員一丸となって取り組む」と述べた。
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