突風など静岡県中西部を中心に猛威を振るった台風１５号による被災から一夜明けた６日、特に被害が大きかった牧之原市や吉田町では依然として停電している家庭が多く、住民は暑さの中で厳しい生活を強いられている。県などへの取材で、同日夜までに重軽傷者は計３０人、損壊や浸水など建物の被害は６４５棟に上った。
　県や各市町によると、台風１５号による死者は１人。浜松市中央区で水路に転落したとみられていた８０代男性の遺体が６日、同区の庄内湖で発見された。重傷者は６人で、内訳は牧之原市で４人、吉田町で２人。牧之原市の重傷者は骨折や裂傷などを負った。軽傷者は２４人で、内訳は牧之原市で２０人、吉田町など４市町がそれぞれ１人だった。
　建物の被害では、住宅のうち全壊は１棟、半壊は５９棟、一部損壊は３８５棟だった。突風被害のあった牧之原市では被害が甚大で、全壊１棟、半壊５５棟、一部損壊は３１６棟に上った。住宅で床上浸水したのは１５棟、床下浸水は１１２棟。このうち静岡市清水区三保では３３棟、同区興津地区では約２０棟の床下浸水があった。公共施設など住宅以外でも７３棟の被害が出た。