御殿場と裾野で富士山閉山式 入山規制の新たな課題振り返る

2025/09/01 08:56 

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 富士登山シーズンの最終盤を告げる閉山式が31日、御殿場、裾野両市で開かれた。行政や観光の関係者らが、入山料徴収や夜間規制時間帯の山小屋予約の義務化など新たな登山規制が導入された今夏の課題を振り返ると同時に、来夏の盛況を祈願した。登山道の開通期間は9月10日まで。
 御殿場市観光協会は、新橋浅間神社(同市新橋)で閉山式を開いた。約40人が出席し、玉串を奉納した。山内剛会長は「新規制で登山者は若干減っているが、まだ最初の1年目。安全推進や入山料の必要性などの理解を広げていけば来年以降につながる」とした。一方で「山梨県側と本県側の登山道開通時期にタイムラグがある点は検討していくべき課題だ」と指摘した。
 裾野市観光協会も、須山口登山歩道の起点に当たる須山浅間神社で閉山式を行った。同協会の会員や地元関係者ら約40人が参列した。渡辺仁副会長は「大きな事故がなく、無事に閉山できることをうれしく思う」とあいさつした。同協会によると、今年は入山規制があったものの、同歩道は腰切塚展望台などを巡るハイキング客などでにぎわったという。
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