療養中の子どもを支えたファシリティ犬「ヨギ」天国へ 静岡県立こども病院

2025/08/17 10:50 

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 病院で療養する子どもを支える「ファシリティドッグ」として静岡市葵区の静岡県立こども病院で活動したゴールデンレトリバーの「ヨギ」が10日、14歳1カ月で死んだ。同病院で9年間にわたり患者に寄り添ったヨギとの別れを関係者が惜しんだ。
 ファシリティドッグを派遣する認定NPO法人シャイン・オン!キッズ(東京都)が15日までに公式HPで公表した。ヨギは2011年にオーストラリアで生まれ、ハワイで訓練を受けた後、同病院の初代「ベイリー」に続く2代目として着任。検査や処置の際に寄り添い、希望があれば手術室にも同行するなどして子どもたちの背中を押した。21年の引退までに約2万7千人の患者に笑顔と勇気を届けた。
 ヨギの着任当初から共に過ごした看護師の加藤由香さんは「とても賢く、気持ちを感じ取って行動できる子だった。終末期の患者や家族にも、そっと寄り添い穏やかな空気をつくってくれた」と感謝の思いを語った。
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