静岡県無形民俗文化財「滝沢の放歌踊り」しめやか 伝統の踊りで先祖を供養 浜松市浜名区

2025/08/14 08:30 

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 浜松市浜名区滝沢町に伝わる静岡県無形民俗文化財「滝沢の放歌踊り」が13日夜、同町で営まれた。地元保存会の会員や中高生約30人が伝統の踊りを披露し、先祖を供養した。
 そろいの浴衣やかさを身につけた一行は、横笛を鳴らして林慶寺(同町)に練り歩いた。境内に到着すると、遠州大念仏と放歌踊りをしめやかに奉納した。
 放歌踊りでは、念仏や鐘の音が響く中、2人一組の参加者が舞うように踊りながら太鼓を打ち鳴らした。終盤には、「神」「佛」と書かれた大きなうちわを持ったひょっとことおかめが登場し、おどけた様子で踊りながら観衆の注目を集めた。
 一行はその後、初盆宅3軒を回り、故人の成仏を願って踊りを繰り広げた。
 放歌踊りは、江戸時代に愛知県三河地方から同町に伝わったとされる。
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