静岡県内17日まで大雨続く見込み 御前崎でも突風被害 一部交通機関に影響

2025/07/16 08:18 

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 日本海西部に停滞する低気圧と東日本に張り出した高気圧の影響で、静岡県内は14日から15日にかけ、温かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になった。静岡市駿河区で軽乗用車が横転するなどした突風被害は15日、新たに御前崎市でもフェンスや屋根の破損が見つかった。静岡地方気象台は16日明け方から17日にかけても再び警報級の大雨となる可能性があるとし、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、突風への警戒を引き続き呼びかけている。
 御前崎市によると、物的被害が7件確認された。同市佐倉では、さくらこども園のプールのフェンスが曲がり、近くにある集合住宅の屋根の一部が飛ばされた。市内の比木地区でも住宅の屋根瓦が壊れた。静岡市でも軽乗用車が横転するなど4カ所で被害があった。
 気象台は15日、職員による気象庁機動調査班を編成し、両市の災害現場を調べた。軽乗用車が横転した静岡市駿河区泉町の駐車場では、被害に遭った車両の損傷箇所を撮影。同区新川では、吹き飛んだ屋根瓦が衝突して家屋の一部が壊れたとみられる住人から、発生当時の状況を聞き取った。調査結果は16日に公表する予定。
 交通機関にも影響が出た。JR東海によると、東海道線では一部区間で運転の見合わせや遅れがあり、身延線では終日運休となった区間もあった。16日は各線で始発から運転する予定だが、雨の降り方次第で運転見合わせや遅れが生じる可能性がある。
 気象庁の観測によると、14日午後3時の降り始めから15日午後5時までの雨量は静岡市葵区井川では328・0ミリ、同区有東木で253・0ミリ、藤枝市で172・5ミリなど。16日の1時間雨量は多いところで50ミリ。17日午後6時までの24時間雨量は多い所で200ミリと予想される。
静岡新聞

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