地震への備え、ゲームで学ぼう 榛原高グローカル部員が開発 31日に大阪・関西万博会場で発表

2025/07/16 09:07 

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 榛原高(牧之原市)のグローカル部の3人が、地震発生前後の行動を学べる防災ボードゲーム「ソナ」を開発した。取り組みは「高校生MIRAI万博」(三菱みらい育成財団主催)の事前審査で最優秀賞に選ばれ、31日に大阪・関西万博会場で成果を発表する。メンバーは「災害に対する備えの重要性を、世界に伝えたい」と大舞台を心待ちにしている。
 表面が事前準備、裏面が地震発生後の行動を表すすごろくゲーム。防災力を高めてポイントを増やしたり、避難生活に必要なアイテムのカードを獲得したりして備えを進めていく。あらかじめセットしたタイマーの音が発災の合図となり、地震前の備えによってけがが防げたりスムーズに避難できたりすることが体感できる。参加者同士の話し合いを促すマスもある。
 メンバーは3年生の好沢海詩さんと高塚結友さん、油井小夏さん。油井さんが祖母と参加した避難訓練で年齢などを理由に避難を諦めている高齢者の存在を知り、子どもから高齢者へ防災知識を伝達する必要性を感じたことがきっかけになった。行政の協力も得て近隣の小学生に体験してもらいながら改良を重ねたという。リーダーの好沢さんは「自分たちが知識を蓄えることから始めた。盛り込みたい要素と、誰もが楽しんで学べるという趣旨とのバランスが難しかった」と振り返る。
 全国の364チームから、万博で発表できる20チームに選ばれた。このほど県庁で池上重弘教育長らを前に本番同様のプレゼンテーションを披露した3人。池上教育長から、発表方法についての助言と激励を受け「ブラッシュアップして万博に臨む」と意気込んだ。
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