マダニ媒介感染症、静岡県内で2人確認 SFTSで80代死亡、日本紅斑熱患者は最多に並ぶ14…

2025/07/09 08:41 

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 静岡県は8日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」と「日本紅斑熱」にそれぞれ1人が感染したと発表した。SFTSに感染した賀茂保健所管内の80代男性は死亡した。SFTSの感染は県内で今年に入り4例目。日本紅斑熱の感染は14例目で、過去最多となった昨年の患者数に並んだ。
 SFTSに感染した男性は6月23日、食欲不振や発熱の症状が現れた。30日に医療機関へ救急搬送されて入院し、今月3日に亡くなった。SFTSで死亡したケースは今年に入り2例目となった。
 日本紅斑熱に感染したのは東部保健所管内の70代女性。6月25日に発熱や食欲不振、発疹の症状が出て、翌26日に医療機関を受診した。現在も入院中だが、快方に向かっているという。
 いずれもマダニにかまれた自覚はなかったが、傷口があった。発症前に農作業や草刈りをしていたことから、SFTSや日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことで感染したと推定される。
 県感染症管理センターは「屋外活動後はマダニにかまれていないか全身をよく確認し、症状が出たら早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかける。
静岡新聞

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