土肥金山「世界一の巨大金塊」、7月末で展示終了 保険料など経費高騰で

2025/07/02 08:20 

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 伊豆市の観光施設「土肥金山」を運営する土肥マリン観光は1日、世界一の重量で知られる巨大金塊(250キロ)の展示を今月末で終了すると発表した。保険料の高騰など金塊を保持し続けるための各種経費の増加を考慮して判断した。
 金塊は同社親会社の三菱マテリアル(東京都)に返却。施設内の設置場所にはレプリカを置く予定。同施設の国分歩課長は「金塊を見に来てくれる方には申し訳ないが、引き続き砂金取りや坑道見学はできる。より楽しんでいただける施設を目指す」と話した。
 金塊は金相場の価格高騰により、過去最高値を更新し続けていた。3月中旬に40億円を突破すると、6月16日には過去最高額の44億1900万円に達した。今月1日時点でも42億2600万円で、2005年の金塊公開当時の4億円から10倍以上の価値となった。
 金塊は05年6月、三菱マテリアル直島製錬所(香川県直島町)で造られ、同7月に公開を始めた。長さ45センチ、幅22センチの底面の台形で高さは17センチ。06年2月には重量世界一のギネスブック認定を受けた。
 巨大金塊の隣の12・5キロの金塊も撤去する。展示は17日まで。
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