浜松市天竜区佐久間町の佐久間幼稚園はこのほど、同園の畑で採れたジャガイモの販売会を近所の佐久間小で初めて開いた。唯一の園児原陽月ちゃん（４）が“店長”となり、買いに来た職員や教諭にジャガイモを手渡した。
　午後１時ごろ、陽月ちゃんは今月初旬に収穫したジャガイモを載せたリヤカーを引いて、同小に訪れた。教諭や職員からお金を受け取ると、「ありがとうございます」とお礼してジャガイモを渡した。陽月ちゃんは「ナスとかキュウリもあるよ」と夏に収穫する野菜も紹介した。
　同級生がいない中、販売会を通じて社会に接する機会をつくろうと同園が企画。恩田好雄園長は「集団的な遊びは経験できないが、このような機会を通じて社会性を育てていきたい」と話した。同園は、同区の下阿多古幼稚園や県境をまたいだ愛知県東栄町のとうえい保育園などと交流企画を展開している。