ＳＮＳで静岡県東部の情報を発信する大学生グループが１７日、フォロワーの声を受けた食とエクササイズを組み合わせたイベントを清水町で開いた。「仕事を再開したいけど、まずは仲間がほしい」「平日にリフレッシュしたい」。子育て中の母親世代の悩みに応えようとする熱意に地元企業も賛同し、実現した。
　企画したのは、日大三島高放送部出身の学生ら５人で運営し、県東部のグルメやお出かけ情報をインスタグラムで発信する「にじいろグルメ」。フォロワー約２万４千のうち、週末に開催してきたイベントの参加者は子育て中の母親世代が中心。平日の昼間のイベントを求める声に応えて初めて開催した。
　子育ての合間の息抜きや復職に向けた支援につなげようと、つながりのある企業に企画を打診。キャリア支援などを手がけるＢＲＩＣＳ（同町）は「地域の悩みを解決する取り組みで応援したくなった」（山口功史ＣＭＯ）と本社屋の一角を会場として提供した。同町のパーソナルジムからインストラクターの派遣を受け、お土産として沼津市のパン屋と三島市のカフェからクロワッサンとアサイーボウルの提供を受けた。
　イベントにはフォロワー１４人が参加。同社にキャリア相談を申し出る参加者もいて、同グループの大城拓真代表（２３）＝日本大３年＝は「うまくマッチングでき、参加者の満足度も高かった。今後の開催も前向きに考えたい」と話した。