静岡・浜松医大再編「1法人2大学」かリセットか あす18日に約1年ぶり協議 浜医新学長就任…

2025/06/17 08:19 

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 膠着(こうちゃく)状態が続く静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編について、両大の学長らが話し合う連携協議会が18日、約1年ぶりに浜松市内で開かれる。4月に浜医大の渡辺裕司学長が新学長として就任し、静大の日詰一幸学長は再任してから初めて意見を交わす。
 浜医大の渡辺学長は就任会見で、両大で合意している「1法人2大学の」再編方式を継続して目指すことを改めて強調した。一方、合意の再編方式に否定的な静大の日詰学長は昨年10月の記者会見で「(24)年度内をめどにリセットする」と述べていて、議論が進展するかは不透明だ。
 浜医大の渡辺学長は「(静大の日詰学長)本人から直接『リセット』発言をうかがったわけではない」として今回の連携協を通じて日詰学長の真意を問い、統合再編の合意書通りの履行を求める考えだ。
 静大側からは統合再編に否定的な意見が聞かれる。再編協議に携わった関係者は「静大の学内会議では最近、連携協のこと自体が議題に上がらない」と打ち明ける。
 連携協は両大が統合再編について2019年3月に合意を結ぶ前の18年から研究や教育などの在り方について協議を続けてきた。20年に再編に慎重派の日詰学長が就任し、その後、統合再編が無期限延期されると、原則として月に1度の開催が滞るようになり、昨年7月を最後に開かれていなかった。
 トップが代わり、現状の打開を期待する浜医大の関係者は「新学長の就任後初の会合で、どこまで突っ込んだ議論ができるか」と注視する。
静岡新聞

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